ラフレンツェ 寂寞としたその森の中をどの位彷徨ったのかを忘却した頃、 彼女は木々の間から唐突に姿を現した。 そろりと傾けた首につられて踊る御髪は、赫うような銀色。 真直ぐに此方を見つめる瞳は、玲瓏とした緋色。 そして快活に伸びた四肢は、アラバスタと見紛う白色。 およそ瑕瑾という物が見当たらない少女は穏やかに微笑み、そして云った。 ｢　疲　れ　た　で　し　ょ　う　。　も　う　お　逝　き(休　み)　な　さ　い　な　｣ その声を聞いて思い至る。 ああ、そうか。 私は、もう、既に―――。 (永久に暗転) -　　N　o　t　e　s　　- 幻想楽団SoundHorizonさんの曲｢魔女とラフレンツェ｣より、ラフレンツェ。 音楽を元に絵を起こしたのは初めてです。 元となるビジュアルがないので妄想したい放題で描きました。 歌詞カードを見るに、 実際の所彼女が亡者相手に微笑を浮かべていたかは疑問ですが、 希望的観測という事で・・・。 セリフなんかも全部捏造ですが、気にしないでください(笑)。 にしても、｢ラフレンツェ｣ってスペルどーなんでしょう？ 少なくともこのHTMLのファイル名でない事は確かだ(苦笑)。 †　　†　　† 意図的にラフレンツェだけ低彩度・高明度で描いてみました。 液晶モニタとかでもそれなりに写る事を祈りつつ。 さておき、何故か彼女には白ワンピのイメージがあります。 アルビノらしき彼女が白ワンピだととりあえず真っ白になっちゃうので、 色の置き方には気を遣ってみたつもりですが・・・ 2005.05.06 †　　†　　† 着せ替え編アップついでに、縮小で潰れた箇所とか少し修正しました。 2005.05.15 †　　†　　† ｢手がキモい｣とのご意見に基き、手無しVerを追加。画像クリックでスイッチします。 2005.09.26 -　　O　t　h　e　r　　V　e　r　s　i　o　n　　-   - ラフレンツェ 〜 着せ替え編     † 2005.05 / 143KB - Next    [ HanKen - Sound Horizon ]   - Prev X Close